なぜ仕事も、好きで始めた事業も「やめ時」を間違えるのか?|無意識に陥る心の罠(コンコルド効果)

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なぜ仕事も、好きで始めた事業も「やめ時」を間違えるのか?|無意識に陥る心の罠(コンコルド効果)

こんにちは、和花人ブログのMIHOです。

「この仕事、もう限界かもしれない」
「この事業、続けても良くならない気がする」

そう思っているのに、なぜかやめられない。
むしろ、苦しくなるほど手放せなくなる。

実はこれ、意志の弱さでも根性の問題でもなく、人の脳に組み込まれた“ある思考の罠”のせいです。

その名前が「コンコルド効果」。

今日はこの心理現象を、会社員としての私と、事業主としての私、両方の体験を通してお話しします。

今回の記事の目次

コンコルド効果とは何か?(初心者向け)

コンコルド効果とは、簡単に言うとこういう状態です。

「もうやめたほうがいいと分かっているのに、ここまでお金や時間をかけたから…と、やめられなくなる心のクセ」

たとえば、

  • ほとんど行っていない「習い事を退会できない」
  • 使っていない「高額な教材を手放せない」
  • 合わない「仕事」や「事業」を続けてしまう

これらはすべて同じ心理です。

「ここまでやったのに無駄になるのが怖い」
「今やめたら、今までの努力が否定される気がする」

この気持ちが、冷静な判断を止めてしまう。

これが「コンコルド効果」です。

どうして「コンコルド効果」って名前なの?

昔、イギリスとフランスが「コンコルド」という飛行機を開発しました。
ところが途中で「これは採算が取れない」と分かってきた。

普通なら中止すれば、そこで損は止まります。
でも彼らは、

「ここまでお金をかけたんだから」
「今やめたら全部が無駄になる」

そう思って、開発を続けてしまった。
結果、赤字はさらに膨らんでいきました。

この「損を止められない心のクセ」こそが、コンコルド効果です。

サンクコストとの違い

似た言葉に「サンクコスト(埋没費用)」があります。

違いは…

  • サンクコスト:もう戻ってこない「過去に払ったもの」(お金・時間・努力)
  • コンコルド効果:そのサンクコストに縛られて、やめられなくなる心理

たとえるなら、

  • サンクコスト=すでに払った入場料
  • コンコルド効果=「入場料払ったんだから帰れない」と思い込む心

本当は帰っていいのに、帰れないと「思い込んでしまう」
それがコンコルド効果です。

私は今、会社のコンコルド効果の中にいる

正直に言います。

私は今、会社をやめたいと思いながら、やめられずにいます。
理由はとても現実的で、

我が家の家計が崩れるから。

よく「お金のために働いている」と言いますが、もう少し正確に言うとこうです。

この仕事で「将来もっとお金が増えるから続けている」のではなく、
「今もらっている給料がなくなるのが怖い」から続けている。

これは前向きな投資判断ではなく、損失回避のための継続

仕事における典型的なコンコルド効果の形です。

なのに私は、オンラインショップをやめられた

一方で私は、数年続けてきたオンラインショップを閉じました。

売上もあり、検索では何百万回も表示され、実績も十分ありました。

それでもやめた理由は、これです。

この事業を続けても、未来の自分が良くなる気がしなかった。

体力も、心も、限界が見えていました。
このままでは、「稼ぎながら壊れていく未来」が見えていた。

そしてもうひとつ大きかったのが、

やめても、すぐに家計が崩壊する状態ではなかった

ということ。

ここが、「会社との決定的な違い」でした。

事業の継続と撤退も、同じ心理で決まる

これは「経営」でも全く同じです。

多くの人が、こう思って事業を続けます。

「ここまで投資したから」
「ここまで頑張ったから」
「今やめたら全部無駄になる」

でもそれは、過去のコストを守ろうとしているだけ

本当に見るべきなのは、

「もし潤沢に資金があって、生活が十分に安定していたとしても、私はこの仕事や事業を、同じように選ぶだろうか?」

「YES」なら継続すべき。
「NO」なら、それはコンコルド効果かもしれません。

会社と事業の共通点

会社も、個人事業も、構造は同じです。

状況会社オンラインショップ
今のお金生活に直結あった
未来が良くなる感じあまりしないしなかった
やめたら即困る?はいいいえ

オンラインショップは、
「未来が良くならない」+「やめても即死しない」
だからやめられた。

会社は、
「未来が良くならない」+「やめたら即死する可能性が高い」
だから続けている。

違いは感情ではなく、構造です。

では、どうすればこの罠から抜けられるのか?

コンコルド効果は、「心の問題」ではなく構造の問題です。

だから、気合や勇気で抜けようとしても、ほとんどの人は失敗します。

抜けられる人は、“やめても即死しない状態”を先に作った人だけです。

私がオンラインショップをやめられたのも、「思い切ったから」ではなく、

やめても生活が壊れない「土台」があったから

それだけでした。

コンコルド効果から抜ける現実的な3ステップ

①「生活費の安全ライン」を言語化する

まずこれをはっきりさせます。

  • 月いくらあれば生きていけるのか?
  • 何ヶ月分の貯金があれば「即死しない」のか?

この数字が見えていないと、人は一生「怖いから続ける」側に縛られます。

②「この仕事・事業が無くても成り立つ状態」を作る

「副業」でも、「別の収入源」でも、「スキル」でもいい。

重要なのは、

この場所を失っても、自分は終わらない

という感覚を、現実の形で持つこと。

これは心の強さではなく、構造の問題

③「好き」ではなく「未来の期待値」で判断する

そして最後に、この問いに戻る。

「もし潤沢に資金があって、生活が安定していても、私はこの仕事や事業を選ぶだろうか?」

YESなら、それは本当に続けたいもの
NOなら、それは“過去の自分を守るための継続”です。

まとめ

人は、弱いから続けているわけではありません。

むしろ、とてもまじめで、家族や生活を守ろうとしているからこそ、続けてしまう。

私が会社をやめられないのも、怠けているからでも、決断力がないからでもなく、ただ「この暮らしを壊したくない」からです。

オンラインショップをやめられたのも、勇気があったからというより、やめても大丈夫な土台が、たまたま少しだけあったから

だから私は思うのです。

「やめられない自分」を責めるより、「いつか選べる自分」になる準備を、少しずつしていけばいい。

今続けている仕事や事業が、本当にあなたの未来を明るくしてくれるのか?
それとも、ただ失うのが怖くて手放せないだけなのか?

その問いに、いつか落ち着いて答えられる日が来るように。

この文章が、そのための小さなヒントになってくれたら嬉しいです。

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