こんにちは、和花人のMIHOです。
10/12会社のお昼休憩中、テレビに映っていたのがアーティストの長坂真護(ながさか・まご)さんでした。
ぼんやり見ていたはずなのに、気づけば手を止めて画面に釘づけ。
私の中の言葉にできない「直感(アンテナ)」が反応した瞬間でした。
「この人、すごい……!」
心の奥から自然にそんな言葉がこぼれたんです。
その瞬間、胸の中に静かに火が灯ったような感覚がありました。
まさに、私の心が動かされた瞬間でした。
ゴミから希望を生み出すアーティスト
長坂真護さんは、ガーナのスラム街「アグボグブロシー」で活動しています。
でも彼は、その「絶望の風景」の中から希望を見出しました。
燃え残った電子基板やケーブルを使い、“未来を描くアート”として再生。
廃棄物から美しい作品を生み出し、その収益をもとに現地にリサイクル工場を建設し、雇用を生み出しているのです。
──それはまさに、“循環の仕組み”そのもの。
私は思いました。
「これが、本当の豊かさ、私の求めているものなんだ」と。
波乱の人生から始まった物語
長坂真護さんは、1984年に福井県で生まれました。
若い頃からファッションやデザインに強い関心を持ち、東京の文化服装学院でデザインを学びます。
その後、ファッションブランドを立ち上げますが、事業は思うようにいかず、倒産を経験。
多額の借金を抱えながらも、「もう一度、自分にできることを」と路上で絵を描き始めたそうです。
その経験をきっかけに、アーティストとしての道を歩み始め、アートを通じて“社会問題を解決する”というテーマに出会っていきます。
やがて、素材の買い付けや現地調査のために訪れたガーナで、「電子廃棄物の集積地」と呼ばれるスラム街・アグボグブロシーの現状を目の当たりにします。
その光景が彼の人生を大きく変えるきっかけとなり、廃棄物をアートとして再生させるという、いまの活動の原点が生まれたのです。
ガーナで知った現実と、再生の出会い
2017年、彼は「世界最大級の電子機器の墓場」とも呼ばれる、ガーナのスラム街 アグボグブロシー を訪れます。
その現実を目の当たりにし、彼は“アートの意味”を根本から見つめ直します。
廃棄物を「素材」に変え、アートとして再生させること。
その作品の売上をもとに学校や文化施設、リサイクル工場を設立し、雇用を生み出すこと。
この流れこそ、まさに私が目指している「感情の循環」「調和を生む仕組み」そのものでした。
「サステナブル・キャピタリズム」という思想
長坂さんが提唱するのは、単なるアートや支援ではありません。
具体的には、「作品を所有することで文化的価値を得る」と同時に、「その収益が現地の雇用や環境改善に投資」され、それによってまた「作品の価値やメッセージが広がっていく」。
MIHO“買った人も、現地の人も、地球も喜ぶ”という仕組みです。
この考え方は、ただ「誰かのために何かをする」ではなく、「価値を共に生み、共に循環させる」ことに重きを置いています。
それが、私がずっと大切にしてきた「循環」と「調和」につながると感じたのです。
▽ちなみに、長坂真護さんの活動や思想をより深く知りたい方には、こちらの著書もおすすめです。
「自分の個性でブランド化」する力
テレビの中の彼は、飾らないのに圧倒的な存在感がありました。
アートを語る時の静かな情熱、現地の人々と笑い合う時の優しさ、どの瞬間にも“真っ直ぐな信念”が感じられたんです。
「アートは、世界を変えるための手段」
彼の活動は、「想いを価値に変える生き方」の象徴。
それを見た瞬間、「私も、花を通して“心の循環”をデザインする人になりたい」と強く思いました。
想いだけで動いてきた私
正直に言うと、私はまだ“土台”がありません。
長坂さんのように、大きなプロジェクトを動かす力もない。
ブランドとして確立したわけでもない。
だけど、それでも私は「想い」だけは誰にも負けないと思っています。
花の世界で働き、人の心が動く瞬間を何度も見てきた。
オンラインショップを運営してきた中で、喜びも苦しみも味わった。
そして今、ブログや発信を通じて、「誰かの心を動かす力」が少しずつ形になってきた。
まだ始まったばかりだけど、“想い”こそが私のエネルギーであり、最初の一滴。
そこから、循環が始まるのだと思っています。
“雇用”という支援の形に感動して
寄付やプレゼントのように“与える”のではなく、“共に生み出す仕組み”をつくっている。
その根底には、「人を信じる力」があります。
誰かの可能性を信じ、その人が自分の力で生きていけるように環境を整える。
それが、彼の「アートの目的」なんです。
社会課題を語るだけで終わらず、利益を生むアートビジネスを設立し、そこから得た収益を現地に還元するという、実行の構えがある人。
MIHO私も、自分の世界観だけを掲げるのではなく、「好き・感動・循環」が収益となり、そして誰かの未来に還るような仕組みをつくりたいと思っています。
長坂さんの姿を見て、“私のビジネスもこの方向でいいんだ”と背中を押された気がしました。
「循環」と「調和」を自分の生き方の軸に
ちょうど今、私の中で「循環」と「調和」というテーマが少しずつ形になり始めていました。
彼の活動を知った瞬間、胸の奥で「これだ!」と直感が走りました。
まるで、私のアンテナが反応したように。
その感覚が、「私の進もうとしている道は間違っていない」と、静かに背中を押してくれた気がしました。
花も人も自然も、すべては循環の中で生きている。
咲いて、枯れて、土に還り、また新しい命が芽吹く。
その過程に「無駄」なんて一つもない。
それは人生にも通じています。
失敗も、迷いも、立ち止まることも、すべては次の豊かさへと繋がる“循環の一部”なんですよね。
今はまだ「想い」だけでもいい
私は今、土台をつくる途中。
それでも、心の中には確かなビジョンがあります。
「花や自然を通して、人の心が動く瞬間をデザインする」
「感動が信頼に変わり、信頼が豊かさを育てていく」
それが、私の“生き方のデザイン”です。
想いがあるから行動できる。
行動するから、形が生まれる。
そして、想いこそが循環のはじまり。
テレビで見たほんの数分が、私の人生の方向を変えてくれました。
▽こちらのYouTube対談では、長坂真護さんの人となりがとてもよく伝わります。
理想を語るだけでなく、現実を見据えて“循環する仕組み”をどう築いてきたのか──。
飾らない言葉の中に、彼の覚悟や優しさ、そして「理想主義でありながらリアリスト」な一面が感じられます。
憧れを“行動”に変えていく
長坂真護さんのように、私もいつか「自分の世界観が誰かの未来を変える」そんな生き方をしたい。
そのためには、まず自分の中の“循環”を整えること。
焦らず、でも止まらず、小さな行動をひとつずつ積み重ねていくこと。
きっとその先に、私なりの「循環のアート」「調和のビジネス」が見えてくる。
今はまだ、“芽吹き”の時期。
でも、確かに芽は動き出している。
そう信じて、今日もこの想いを大切に育てていきたいと思います。
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