こんにちは、和花人ブログのMIHOです。
今日は「ファイブフォース分析」について、分かりやすく解説します。
これはビジネスでよく使われるマーケティングのフレームワークのひとつです。
名前だけ聞くと難しそうですが、実は「商売の勝ちやすさ・負けやすさを決める5つの力」を整理するだけ。
「マーケティングって何から学べばいいの?」という方にとって、今回の記事はその第一歩になりますよ。
ファイブフォース分析ってなに?

考案者は経営学者マイケル・ポーター。
この分析を使うと「この市場で戦いやすいか?」「どう戦略を立てればよいか?」が分かります。
5つの力を分かりやすく解説

① 競争相手の強さ(同業者のライバル)
→ 同じようなお店やサービスが多いと、競争が激しくなって利益が減ります。
例:近所にラーメン屋が10件もあると、新しいラーメン屋は大変。
② 新しく入ってくる人の脅威(新規参入)
→ 新しいお店やサービスが簡単に出てくるなら、競争はどんどん増えます。
例:誰でもすぐに始められる「タピオカ屋さん」ブーム。
③ お客さんの力(買い手の交渉力)
→ お客さんが「もっと安くして!」と言いやすい状況なら、売り手は苦しい。
例:ネットで価格比較できると、お客さんが強くなる。
④ 材料や仕入れ先の力(売り手の交渉力)
→ 材料を売ってくれる会社が少なかったら、その会社の言い値で買うしかありません。
例:マスク不足のとき、仕入れ先が圧倒的に強かった。
⑤ 代わりになるものの脅威(代替品)
→ 似たような商品や代わりになるものがあると、お客さんはそちらに流れてしまう。
例:映画館 vs Netflix。
どう使うの?
ファイブフォース分析をするときは、この「5つ」を一つずつ考えてみます。
たとえば、あなたが「文化祭でクレープ屋をやる!」と決めたとき。
- ライバルは?(他にもクレープ屋がある?)
- 新しい参入は?(他のクラスも似たようなスイーツ?)
- 買い手は?(お客さん=生徒は値段に敏感?)
- 材料の仕入れは?(生クリームが高い?調達できる?)
- 代替品は?(タピオカや焼きそばに流れるかも?)

こうやって考えると「ただ楽しそうだから」ではなく、勝てる戦略が立てやすくなります。
副業ブログに当てはめてみる

副業としてブログを始めたい人にとっても、ファイブフォース分析は役立ちます。
ライバルや新規参入、読者の動きなどを整理することで、「どんなブログ戦略を取ればいいか?」が見えてきます。
競争相手の強さ:ブログは誰でも始められるのでライバル多数!
特に「副業」「ダイエット」など人気ジャンルは激戦区です。
新規参入の脅威:毎日新しいブログが立ち上がっている。
新規参入が簡単だからこそ、「差別化」が必要。
お客さんの力:読者は検索して情報を選び放題。
「内容が薄い」とすぐ他のサイトへ行ってしまう。
仕入れ先の力:記事のネタ元(書籍やツール)やレンタルサーバー費用。
ここは競合が多いのでコストは下がりやすい。
代替品の脅威:YouTubeやSNS(X、Instagram)が代わりになる。
ブログに来てもらう工夫が必要。
戦略のヒント!
ライバルが多い=「同じジャンルでは埋もれる」可能性が高い
新規参入が多い=「常に新しい人が入ってくる」状況
読者の力が強い=「他のブログにすぐ移動できる」
代替品が多い=YouTubeやSNS

結論:副業ブログでは「差別化」と「継続力」が最大の武器です。
花屋に当てはめてみる

花屋のような地域ビジネスにも、ファイブフォース分析は応用できます。
お客さんがどこで花を買うか?、仕入れの状況、ライバル店の存在などを整理すると、生き残るための工夫が浮かんできます。
競争相手の強さ:街に花屋が多い地域では「価格競争」に巻き込まれやすい。
新規参入の脅威:「仕入れ」と「販売」の知識があれば小さな花屋は開ける。
最近はネット販売も増えて参入障壁は低め。
お客さんの力:花は「値段」「鮮度」「センス」でお客さんが選びやすい
特に切り花はコンビニやスーパーでも買えるので交渉力が強い。
仕入れ先の力:花の市場(仲卸)が少ないと価格は言い値。
仕入れの工夫が必要。
代替品の脅威:プリザーブドフラワーや造花、観葉植物が「生花の代わり」になることも。
現場目線で見ると…
ライバルが多い=「価格競争に巻き込まれる」リスク
新規参入がしやすい=「小さな花屋は誰でも始められる」
お客さんの力が強い=「コンビニやスーパーでも花が買える」
代替品の存在=造花・プリザーブド・観葉植物

結論:花屋では「仕入れ+体験+オリジナル性」で勝負!
オンラインショップに当てはめてみる

ネットショップ運営では、大手ECサイトとの競争や新規参入の多さが現実の課題になります。
自分のお店をどう差別化していくか?を考えるときに、ファイブフォース分析はとても有効なツールです。(私の経験も交えてお話します🌸)
競争相手の強さ:Amazonや楽天など大手が強大。
個人ショップは niche(ニッチ)な商品で勝負する必要あり。
新規参入の脅威:BASEやShopifyで誰でも簡単にネットショップを始められるので参入障壁は低い。
お客さんの力:「レビュー」や「価格比較サイト」を見て買う人が多い。
少しでも不安があると離脱してしまう。
仕入れ先の力:「オリジナル商品」なら自分でコントロールできるが、「仕入れ販売」だと仕入れ先に左右されやすい。
代替品の脅威:他の「ECサイト」や「メルカリ」などの個人販売が競合になる。
掘り下げポイント!
ライバルが強大=Amazonや楽天
新規参入が簡単=BASEやShopify
お客さんの力が強い=レビューや比較が当たり前
仕入れの影響=オリジナル商品なら強い
代替品の脅威=フリマアプリや他店

結論:オンラインショップでは「ブランドデザインと信頼感」で“実物が見えない不安”を超えることが差別化の鍵。
まとめ
ファイブフォース分析は、ただの難しい経営理論ではありません。
「競争相手」「新規参入」「お客さん」「仕入れ」「代替品」という5つの視点で整理するだけで、ビジネスも副業もぐっと分かりやすくなります。
今回、副業ブログ・花屋・オンラインショップの3つに当てはめてみると、状況によって着目すべきポイントが違うことが分かりました。
でも、共通して言えるのは…
✨ 競争があるからこそ「自分らしさ」で差別化すること。
✨ お客さんに選ばれる理由をつくること。
✨ 信頼や体験こそ、続けていく上での最大の武器になること。
これは大きな企業だけでなく、私たち一人ひとりの「副業」や「働き方」にも役立ちます。
「ちょっとマーケティングって難しそう…」と思っていた方も、まずは自分の活動をこの5つの視点に当てはめてみてください。
きっと、新しい発見があって、これからの動きが少しラクに、そしてワクワクするものになるはずです。





