こんにちは、和花人ブログのMIHOです。
最近、「山登り型」と「川下り型」というキャリア理論をよく耳にします。
これは、キャリアの築き方を2つのタイプに分けた考え方で、「目標を決めて着実に登るタイプ」と「流れに身をまかせながら自分らしさを見つけるタイプ」という対比で語られます。
私は今でこそ“川下り型”の生き方をしていますが、実はオンラインショップを運営していた頃は、完全に“山登り型”でした。
今回はその体験を交えながら、2つのタイプの違いと、自分らしいキャリアの見つけ方についてお話しします。
「山登り型」のキャリアとは?

たとえば——
- ○歳までにこの資格を取る
- ○年で管理職になる
- いつか自分の店を持つ
といったように、ゴールを設定して逆算し、段階的に努力を積み重ねていく。
いわば、キャリアを“設計する”タイプです。
このタイプの人は計画性が高く、努力家で、道筋を立てるのが得意。
組織の中でも昇進を目指すようなキャリア形成に向いています。
世の中は今、とても速いスピードで変化しています。
SNSやAI、働き方の多様化など、環境が数年で一変することも珍しくありません。
つまり、目指していたゴールそのものが、時代の変化によって合わなくなってしまう可能性もあるんです。
一生懸命登っていた山の頂上にたどり着いたとき、「あれ?この景色じゃなかったのかも」と感じることもあります。
「川下り型」のキャリアとは?
人生の目的地を最初から決めず、興味のあること・心が惹かれる方向へと進む。
流れの途中で新しい景色を見つけ、その時々で選択をしていく。
たとえば、興味のあることに挑戦してみたら思わぬ「ご縁」が生まれたり、
何気なく始めた発信が誰かの心を動かして、「新しい道」に繋がったり。
川下り型の人は、柔軟で、好奇心が旺盛で、感性が豊か。
時代の変化に対応しやすく、“自分の流れ”の中で成長していくのが特徴です。
だからこそ、川下り型の人に大切なのは、ときどき立ち止まって“自分の流れを俯瞰する”こと。
流れにまかせる自由と、方向を選び直す意識。
そのバランスが取れてこそ、“自分らしい川下り”になるのだと思います。
▽俯瞰についての記事はこちら

私は体質的にも「川下り型」だと思う
もともと私は、計画的に人生を設計するタイプではありません。
流れの中で「これだ!」と思うことに出会い、そのたびに全力を注いできました。
ワクワクドキドキするような、自分の“好き”に挑戦していく瞬間が最高なんです(笑)
けれど、そんな私にも“一時期だけ山登り型だった時期”がありました。
それが、オンラインショップ「和花人」を運営していた頃です。
「月にこれだけ売りたい」「検索で上位を取りたい」「ショップを軌道に乗せたい」
そんな目標を立てて、毎日数字を追いかけながら努力していました。
いわば、頂上を目指して登り続ける“山登り型”の時期です。
もちろん、その努力が無駄だったとは思いません。
実際にショップを運営することで、「マーケティング」や「SEOの知識」、「行動力」、「分析力」など多くの経験を得ました。
でも気づけば、“花を楽しむ時間”や“お客様と花を通じて心を交わす時間”が少なくなっていたんです。
「目標に向かって頑張っているはずなのに、心が満たされない」そのとき、ようやく気づきました。
私は本来、流れの中で生きる“川下り型”なんだと。
“山登り型”から“川下り型”へ
オンラインショップをやめたあとの私は、もう一度、自分の感性を信じて流れに身をまかせる生き方に戻りました。
そこからブログを始め、YouTubeで寄せ植えの世界を発信し、やがてコンサルティングへと活動の幅が広がっていきました。
でもそれは、計画的に順序立てたわけではなく、“流れの中で自然に見えてきた次の景色”を選び取っていった結果。
とはいえ、それは決して“なんとなく生きている”ということではありません。
その軸があるからこそ、どんな流れの中でも自分を見失わずにいられました。
川下り型のキャリアは、流されるようでいて、実は“自分の感性”という舵で進んでいるんです。
川下り型の生き方を豊かにする3つのコツ
川下り型の人が、自分らしくキャリアを築いていくために大切なことを3つ紹介します。
① 自分の「軸」を持つこと
流れに身をまかせるためには、“流されないための軸”が必要です。
私の場合は「自分を偽らず、好きなことに挑戦し続ける」という想いがそれ。
自分にとっての「大切な価値観」や「やりたいことの根っこ」を見つめておくと、どんな方向に進んでも迷いにくくなります。
② 興味が湧いたらすぐ行動する
川下り型の人は、スピード感が大事です。
「面白そう」「やってみたい」と思ったら、小さくでも行動してみる。
流れに乗るには、まず一滴の水のように“動き出す”ことが必要だからです。
完璧を目指すより、まずは体験。
その経験が次のチャンスを運んでくれます。
③ 変化を楽しむ心を育てる
川下りの旅では、穏やかな流れの日もあれば、激流の日もあります。
でも、それを「怖い」と思うより「面白い!」と思えたら、人生はぐっと豊かに。
変化の中でこそ、自分の可能性が広がっていくのです。
“山登り型”から“川下り型”へシフトする人も増えている
最近は、「山登り型」だった人が「川下り型」に変わるケースも増えています。
計画通りに進んできたけれど、心が疲れてしまった人。
やりたいことが見えた瞬間に、会社を飛び出した人。
そんな人たちは、「本当の自分の人生を生きたい」という思いで、流れを選んでいます。
もし今、「先が見えない」「このままでいいのかな」と感じているなら、それは新しい流れに乗るサインかもしれません。
自分らしいキャリアは“見つける”ものではなく“育てる”もの

キャリアという言葉を聞くと、何か特別なものに感じるかもしれません。
今日選んだ一歩が、数年後に大きな流れとなってあなたを運んでいく。
だからこそ、焦らず、比べず、「自分らしいペース」で進んでいくことが大切。
まとめ|流れの中で自分を咲かせよう
山登り型と川下り型。
どちらの生き方にも魅力がありますが、大切なのは「どちらが自分に合っているか?」を知ること。
私のように“川下り型”の人は、流れの中でたくさんの出会いと発見があります。
ときに寄り道もあるけれど、それも人生の美しい景色のひとつ。
流れに身をまかせながらも、自分の芯を信じて進む。
それが、私の“キャリアの作り方”です。
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私自身も、“流れの中で動く”タイプだからこそ、すべてを一人で抱え込むよりも、得意な人に任せることでうまく流れに乗れることを実感しています。
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