〜花屋・ECサイトにも使える!古いページのSEO評価をムダにしない〜
こんにちは、和花人ブログのMIHOです。
オンラインショップを運営していると、毎年出す季節商品ページや、リニューアルした新商品ページなど、「古いページをどう扱うか」に悩むことはありませんか?
実は、古いページをそのまま削除してしまうと、これまで積み上げたSEO評価(検索順位や被リンク)がゼロに戻ってしまうのです。
でも安心してください。
「301リダイレクト」という仕組みを使えば、古いページの評価を新しいページに引き継ぐことができます。
今回は、花屋やオンラインショップを運営している方に向けて、初心者でもできる301リダイレクトの基本から、主要サービスでの対応方法までをやさしく解説していきますね。
301リダイレクトとは?

- ユーザーが古いURLにアクセス → 自動的に新URLへ転送
- Googleなどの検索エンジン → 「このページは引っ越した」と認識
MIHOつまり「ページの引っ越し届」のようなものです。
301リダイレクトを使うメリット
逆に、「削除(404エラー)」や「放置」では
というデメリットが出やすくなります。
リライトとの違いを理解しよう

似ている用語に「リライト(書き直し)」がありますが、仕組みはまったく別です。
| 方法 | URL | 中身 | SEO評価 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| リライト | 変えない | 書き直す | 維持される | 同じURLで内容だけ更新したいとき |
| 301リダイレクト | 変える | 旧は残す | 新URLに引き継がれる | URLを変更・統合したいとき |
| 削除(404) | 消える | 消える | リセットされる | 完全に不要なページを消すとき |
つまり、
- 「中身だけ新しくしたい」→ リライト
- 「URLを変える」「古いページを統合する」→ 301リダイレクト
という選び方をします。
花屋・オンラインショップで起きやすい「評価のムダ」
たとえば…
この場合、去年のページを消してしまうと、検索順位・被リンク・アクセス履歴がゼロに戻ります。
MIHOつまり、せっかく積み上げてきた「評価」が毎年リセットされてしまうんです。
これを防ぐのが、301リダイレクトです。
オンラインショップでよくある301活用シーン

1. 売り切れた商品のページを新商品へ転送
例えば、去年販売した「クリスマス限定ポインセチア寄せ植え」の商品ページ。
今年も似た商品を出すなら、去年のURLを今年の商品ページへ301リダイレクトすることで、去年積み上げた検索評価を活かせます。
2. 商品ページをリニューアルしたとき
「商品A.html」というURLを「/products/商品A/」に整理するようなケース。
古いURLにアクセスしてくれたお客様も迷子にならず、SEO評価も新しいURLに引き継がれます。
中身(商品A)は同じなのに、住所(URL)が変わったので郵便物(アクセス)が迷子になる
👉 だから「旧住所から新住所へ転送してくださいね」と伝えるのが301リダイレクト
3. カテゴリーページの統合
「バラ苗」と「花苗」を別カテゴリで運営していたけど「花苗」に一本化する場合。
不要になった「バラ苗」カテゴリを「花苗」カテゴリに301転送すれば、バラ苗での検索評価も無駄になりません。
「バラ町」宛てに来る人を、そのまま「花町」に案内しないと迷子になる
👉 だから「バラ町から花町に移りました」と301リダイレクト
主なECサービスごとの301対応
オンラインショップサービスによって、301リダイレクトの対応方法や可否が異なります。
特によく使われる「Shopify」「カラーミーショップ」「BASE」の概要を紹介しますね。
| 項目 | Shopify(ショッピファイ) | カラーミーショップ | BASE(ベイス) |
|---|---|---|---|
| 301リダイレクト対応 | ◎(管理画面から設定可能) | △(公式機能なし/HTMLで代替可) | ✕(301設定機能なし) |
| URL構造の自由度 | ◎(自由度高い) | ◎(自由度高い) | △(固定構造) |
| 推奨運用方法 | 301転送 or 固定URL+リライト | HTML転送 or 固定URL+リライト | 固定URLでリライト運用 |
| SEO評価の引き継ぎ | ◎(しやすい) | △(部分的) | ✕(基本は不可) |
Shopify(ショッピファイ)
設定手順
- 管理画面 → コンテンツ → メニュー に移動
- URLのリダイレクトを表示 をクリック
- URLリダイレクトを作成 をクリック
- [リダイレクト元] に古いURLを入力
- [リダイレクト先] に新しいURLを入力(相対URL推奨)
同じドメイン内 → 相対URL(例:/products/new-item)
外部サイトへ → 完全URL(例:https://example.com/new-page) - 保存 → 即時に有効(※即反映されます)
※相対URL(例:/products/flower-set)を使えば同じドメイン内で安全に転送できます。
※ 外部サイトへ飛ばす場合は完全URL(例:https://example.com/new-page)。
※SEO評価をほぼそのまま引き継げるため、全国展開やブランド志向に最適です。
カラーミーショップ
<meta http-equiv="refresh" content="0; URL=https://example.com/new-page">
・ページが開かれると数秒後に強制的に別ページに飛ばす仕組み。
・見た目は転送っぽいけど、Google的には「301リダイレクト」とは別物。
なぜ「評価は完全には引き継げない」のか?
- 301は「公式にSEO評価を引き継ぐ」方法
- metaリフレッシュは「ユーザーを転送するだけ」の方法
※だから、GoogleはSEOの評価を100%移してくれない
でも、ページをそのまま放置(404エラー)よりはずっと良い。
検索結果から古いURLに来た人が、新しいページにちゃんとたどり着けるからです。
BASE(ベイス)
そのため、年を入れず固定URLで作成し、中身をリライト更新する運用が推奨されます。
旧商品は「在庫なし」にして、新ページURLを案内する形に。
※URLを変えない運用が基本となります。
年ごとに商品ページを作るなら「年なしURL」もおすすめ

たとえば…
- 旧:
/christmas-2023 - 新:
/christmas-2024
というように毎年URLを変えていると、毎回301設定が必要です。
- URLはずっと同じ=評価が蓄積される
- 中身だけ毎年更新=作業がラク
過去ページも残したい場合は、古いURLをアーカイブ化して301で統合します(Shopifyなどで可能)。
301設定時の注意点
- 転送設定後は内部リンクやサイトマップも新URLに変更する
- 301を大量に作ると表示速度が遅くなることがあるので注意
- 「一時的な転送」なら302を使う(期間限定キャンペーンなど)
※301と302の違いって何?
・301リダイレクト=「恒久的」に移動。
評価(SEOパワー)を新URLに引き継ぐ。
・302リダイレクト=「一時的」に移動。
評価は引き継がず、元に戻る前提。(短期間だけ)
MIHOSEO対策で使うのは基本「301」、臨時対応は「302」。
301を使うべきか迷ったときの判断チェックリスト
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 内容を更新したい・URLは変えない | リライト |
| 新しいURLに統合したい・古いURLは不要 | 301リダイレクト |
| 完全に不要・評価も不要 | 削除(404) |
| 過去の実績ページとして残したい・検索は不要 | noindex+リンク案内 |
まとめ|評価を無駄にせず積み上げる
古いページを削除すると、積み上げたSEO評価がゼロに戻ってしまいます。
でも 301リダイレクトを使えば、新しいページへ評価を引き継ぎ、アクセスも守れます。
- Shopifyは301機能あり
- カラーミーはHTML転送で代替
- BASEは固定URL+リライト運用
👉 ポイントは「削除せず、引き継ぐ」こと。
それだけで、積み上げた努力を守りながら未来の売上につなげられます。
小さな工夫の積み重ねが、1年後・2年後の大きな成果になります。
今日からぜひ、自分のお店やブログでも試してみてくださいね。




