「夢は、心の奥にある気持ちをそっと教えてくれるもの。」
そう感じる瞬間、ありませんか?
朝目覚めたとき、妙に記憶に残る夢。
忘れたくないのに、すぐに霧のように消えてしまう夢。
私にとって夢は、心を整理したり、未来を見つめ直すための小さな手がかりです。
今回は、そんな夢の中で「大きな中古の家に引っ越した日」の夢をご紹介します。
雨の日に見た、忘れられない夢

ある朝、私は目覚めると同時に、夢の感覚が胸に残っていました。
現実のようで非現実的。
その不思議なバランスの夢の中で、私はある家に引っ越していたのです。
それは大きな中古の家。長年空き家だったはずなのに、内装は綺麗で広々とし、なぜかとても居心地が良くて…。
まるで過去のどこかで住んでいたような、そんな懐かしささえありました。
「やっと落ち着ける場所が見つかったかもしれない。」
そんな気持ちで夢の中の私はほっとしていました。
綺麗な部屋と、ひび割れた屋根
家の中は清潔感があり、窓からはやさしい光が差し込んでいました。
家具は何もないのに、そこにいるだけで心が安らいでいくのが分かるほど。
けれどふと外を見ると、屋根の一部は劣化して瓦が今にも落ちそう。
雨樋も外れかけていて、雨が降れば被害が出そうな様子。
外壁には細かなひびが目立ち、遠くから見る印象とは裏腹に、近づくと傷んだ部分が見えてきました。
「この家を修理しなきゃ…」
夢の中の私は、現実の厳しさにも気づきながらも、ここに住みたいという気持ちを持っていたのです。
隣にある鉛工場と母の忠告

さらに窓を開けると、隣には無骨な鉛工場がありました。
カンカンという機械音が遠くから聞こえ、不安な空気が漂っています。
隣に立っていたのは実の母でした。
母は静かに、けれど優しくこう言ったのです。
「こんなに綺麗な家でも、隣に鉛工場があるなら体に悪いかもしれないわよ。別の場所を考えた方がいいかもしれないね。」
その言葉に私は少しがっかりしながらも、「やっぱり体に悪いものからは離れた方がいいのかな」と考え直していました。
庭に生い茂る雑草に心がざわつく

夢の中で私は、庭に目を向けました。
そこには誰にも手入れされていない雑草が生い茂り、風に揺れていました。
「このまま放っておくと、きっと荒れ放題になってしまう…」
夢の中で私は、心の中で雑草を引き抜こうとしていました。
けれど雑草は一筋縄ではいかず、根が深くて途中でちぎれてしまうものも。
その不完全な感覚が、今の私自身の不安や迷いと重なっていたように思います。
夢占いで読み解く5つの象徴と心理
以下は夢占いの視点から読み解いた、印象的なモチーフの意味です。
| 夢の中の要素 | 夢占いでの意味 |
|---|---|
| 大きな中古の家 | 過去の経験や心の状態。大きな家=可能性や責任、古さ=過去の記憶、整った内装=心が整っていることの暗示 |
| 劣化した屋根・雨樋 | 外からの影響(ストレス・問題)を遮るバリア。壊れているのは不安や心の疲れの表れ |
| 鉛工場 | 有害な人間関係や環境に対する不安。鉛=毒・疲労の象徴。無意識下での警戒心 |
| 母の忠告 | 内なる声、保護本能、心配性な一面。自分を大切にという潜在意識からのメッセージ |
| 生い茂る雑草 | 放置された感情、未処理の問題。心の整理が必要なサイン |
この夢が教えてくれた私の本音
この夢を通して私が感じたのは、どんなに立派で綺麗な空間でも、
- 守るべきもの(屋根や雨樋)が壊れていたり、
- 身近に有害な存在(鉛工場)があったり、
- 放置された課題(雑草)があれば、
心から安心して暮らすことはできないのだということです。
安心できる環境とは、見た目の立派さではなく、
- 小さなことに気づいて整えていくこと
- 心を乱す要素から距離を置くこと
- 自分で自分を守るという意識
そういった積み重ねで「大丈夫」と感じられる場所を、自分で育てていくことなのだと思いました。
自分の居場所は、自分でつくる

夢の中で見た家は、たしかに私にとって理想の一部でした。
けれど、そのままでは住めない。
修理が必要で、雑草も抜かなければならない。
現実も同じで、「ここが自分の居場所だ」と思える場所は、最初から完璧ではなく、自分の手で育てていくものなのかもしれません。
あなたにとっての「居心地のいい場所」はどこですか?
夢は、そんな問いかけを私たちにしてくれているのかもしれません。
最後に|夢は心からの手紙
この「夢占いシリーズ」では、私自身の夢と向き合いながら、心の奥にある声を丁寧に拾い上げていきたいと思っています。
どんなに小さな夢でも、そこにはあなたの本当の気持ちが詰まっているかもしれません。
印象に残った夢がある方は、ぜひコメントやメッセージでシェアしてくださいね。
あなたの心の整理に、少しでも寄り添えたら嬉しいです。
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