「何もしていないのに、頭の中だけが忙しい」
「気づいたらネガティブなことばかり考えていた」
そんな経験はありませんか?
この「ぐるぐる思考」、心理学では 反芻思考(はんすうしこう) と呼ばれる現象です。
そして脳科学的には、私たちの脳に備わっている 『DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)』 という仕組みが深く関わっています。
今回は、DMNの正体から、ぐるぐる思考が起こるメカニズム、そしてそこから抜け出すための具体的な方法を紹介します。
DMNとは?人類に与えられた『内なる自分会議室』

・仕事や勉強に「集中」しているとき → DMNは抑えられる
・休憩中や「何もしていない」とき → DMNが活性化!
つまり「気を抜いたときに勝手に動き出す脳のシステム」です。
DMNの典型例
- 昔の失敗を思い出して「あのとき、ああすれば良かった…」
- まだ起きてもいない未来を想像して「もしこうなったらどうしよう…」
こうして頭の中で 「自分会議」 を開いている状態がまさにDMNの仕事です。
DMNの役割(人類史の例)
人類の歴史を振り返ると、DMNは生存に欠かせない機能でした。
- 猛獣に襲われた経験を思い出す(過去の反省)
- 次にどう逃げるかシミュレーションする(未来予測)
この「反省と予測」があるからこそ、人は生き延びてきたのです。

現代で起こる『DMNの暴走』

・仕事の締め切り
・人間関係のすれ違い
・将来のキャリアの不安
・お金の心配
・SNSでの他人との比較
これらは命の危険ほど差し迫ってはいません。
しかし脳は現代社会の発展スピードに対応出来ず、「これは危険かもしれない!」と昔ながらの反応をしてしまいます。
結果として、DMNが必要以上に活動し、次のような状態に陥ります。
- 過去の失敗を何度も思い出して落ち込む
- 起きていない未来を不安に思い続ける
ぐるぐる思考が心に与える悪影響
ぐるぐる思考は、まるで 心のブラックホール。
- 「考えても解決しないのに同じことを繰り返す」
- 「気力・集中力を奪われ、行動できない」
私自身も経験がありますが、反芻思考にはまると眠れなくなり、次の日も頭が重い…。
そのうち仕事や人間関係にも影響が出てしまいます。
つまり、本来は人を守るはずのDMNが、現代社会では「心を消耗させる存在」に変わってしまうのです。
DMNを味方につける第一歩は『気づき』

ここで大切なのは「DMNは悪者だ」と決めつけないこと。
大切なのは、DMNの働きすぎに気づくこと。
気づけば、私たちは少しずつコントロールできるようになります。
DMN暴走を防ぐ3つの習慣
ここからは、私自身が実際に試して効果を感じた「ぐるぐる思考から抜け出す方法」を紹介します。
① あえて「集中時間」を作る|ポモドーロ・テクニック
DMNは「集中しているとき」には抑えられます。
だからこそ「何も手につかない…」と感じたときに、あえて集中する時間を設けましょう。
- 25分集中 → 5分休憩
このサイクルを繰り返すことで、脳は「集中モード」に切り替わり、DMNの暴走を抑えられます。
MIHO私はこの ポモドーロ・テクニックをブログ執筆で利用しています。
私の特性上、どうしても過集中になりやすいため、ON・OFFを切り替えることによって脳をリフレッシュさせています。
例題
- 仕事:メール処理を25分で区切る
- 勉強:単語帳を25分だけ集中して覚える
- 家事:キッチンの片付けを25分だけやる
「ちょっとだけ頑張る」が、ぐるぐる思考を断ち切る一歩になります。
② 雑念を気にしない|マインドフルネス
瞑想が苦手な人でも大丈夫。
マインドフルネスの本質は「気づく」ことです。
「今、ぐるぐるしてるな」と気づいたら、それで合格。
呼吸に意識を戻すだけでも、DMNの過活動をリセットできます。
例題
- 深呼吸を3回して「今ここ」に意識を戻す
- コーヒーを飲むときに香りや味に集中する
- 歩くときに「足の感覚」に意識を向ける
③ 身体を動かす|物理的に切り替える
頭の中だけで考えていると、思考はループします。
そんなときは、身体を動かすのが一番。
- 散歩をする
- 遠くの景色を見る
- 軽いストレッチをする
これだけで脳に新しい刺激が入り、DMNのスイッチが切り替わります。
自分ひとりで抱え込まないことも大切
ここまで「ぐるぐる思考をやめる習慣」を紹介しましたが、
それでも「やっぱり一人では抜け出せない…」と感じることもあります。
そんなときは、専門家に話してみるのも立派な解決策です。
たとえば「ココナラ」なら、オンラインで心理カウンセラーやメンタルの専門家に気軽に相談できます。
実際に「悩み 相談」「心理カウンセラー」と検索してみると、数多くの相談窓口が見つかります。
▼ 誰かに話すだけでも頭のぐるぐるが軽くなることがあるので、気になる方は試してみてください。
SNSはぐるぐる思考のエサ場になる
注意したいのがSNS。
- 他人の投稿を見る
↓ - 「自分は何をしているんだろう…」と比較
↓ - 過去や未来の不安を思い出す
こんな流れ、ありませんか?
MIHOSNSは「反芻思考の燃料」になりやすい場所。
見るときは「情報収集」と目的を決めて活用しましょう。
まとめ|あなたの脳に『おだやかタイム』を
ぐるぐる思考は、あなたが真面目で未来を考える力がある証拠です。
だからこそ「自分はダメだ」と責めないでください。
「今、DMNが働きすぎているだけ」と気づくだけで十分。
そこに、
- ポモドーロで集中する
- マインドフルネスで気づく
- 散歩で切り替える
この小さな習慣を積み重ねれば、DMNは「敵」から「味方」に変わります。
今日からあなたの脳に 『おだやかタイム』 をプレゼントしてみませんか?





